| 「ホリスティック(Holistic)」という言葉は、「全体・関連・つながり・バランス」といった意味の言葉として解釈されています。ホリスティックの観点からみた医療やケアは、代替医療・統合医療とも呼ばれています。これらは、自然の力を借りてペットが本来持っている自然治癒力を活性化させ、心身のトラブルを内側から改善して、不具合の生じた体の機能を正常に導いていくものです。
当院では、西洋医学のほかに、レーザー治療や日本メディカルアロマテラピー協会の指導のもと、メディカルアロマテラピーを導入しております。
「アロマテラピー」と聞くと多くの飼い主様は「香りをかいでリラックスする」というイギリス式アロマテラピーのイメージをもたれるかと思いますが、メディカルアロマテラピーはそれとは別のもの、フランスで医療として使われている治療法です。精油(エッセンシャルオイル)を肌に塗布することにより、風邪など
の伝染性疾患や、アトピーのような皮膚疾患、睡眠障害・鬱病(うつ病)・不安症のような精神性疾患消化器系疾患などさまざまな疾患の症状の改善を、早期に図るという治療効果を期待する療法です。当院では、このメディカルアロマテラピーをペットに応用することで望ましい効果をあげております。
例えば、膿皮症のワンちゃん。アトピー性皮膚炎などでバリア機能が低下している皮膚には細菌や酵母菌の 感染が起こりやすいものです。バイ菌が皮膚で異常増殖した結果、かゆみや湿疹などのトラブルが起こった
状態を膿皮症といいますが、この膿皮症に、抗菌・鎮静効果をもった精油をブレンドしたアロマオイルは大変効果的です。ためしに飼い主さまに嗅いでいた
だくと「あら、いい香り」とおっしゃるアロマオイルは実はワンちゃんは苦手な臭い。嗅ぎたくないばかりに患部 をなめ壊すことが避けられ、症状が軽減するというメリットもあります。
このほかにも犬の認知症(いわゆる痴呆)や乾性角結膜炎(涙の量が減ることで角膜が渇き、炎症を惹起する犬のドライアイ症候群)に対するメディカルアロマテラピーの有効性が立証されています。
同じ病気であっても、症状や容態、飼い主さまの考え方などによって、最善の治療法は変わってきます。
当院ではこれからも西洋医学と東洋医学を組み合わせて、患者さん一人一人に合った医療を模索していきま
す。メディカルアロマテラピーを選択肢の一つに加えることで、より充実したホリスティックケアをご提供できる
ものと考えております。
獣医療の格段の進歩、室内飼育の増加、ペットオーナーの意識の向上、良質なペットフードの開発に伴っ て、ペットの寿命が大幅に延びてきています。例えば、1980年には7−8歳だった犬の寿命も2005年には14
−15歳へと延びています。
同時に、フィラリア症やジステンパー等の急性伝染病は激減し、代わりに人間同様の生活習慣病が増えてきています。
このような背景から、従来の西洋医学的な治療では対応に苦慮するケースが多くなってきています。
元来、レーザー治療は、レーザー光線を治療患部に照射して、疼痛管理を期待する手法でしたが、近年、ツボにレーザー光線を照射することで、ツボを刺激し鍼灸治療に代替する新しい治療として注目されていま
す。
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