理事長先生のお話

2学期のことば

【人がやっていることより、自分がやれることに集中する】


私は普通にストレスが多いです。毎日、個人的に自由な時間がとれていません。
2人の弟はサラリーマンで、忙しくても週休2日でした。(2人とも退職)若い頃は自分と比較して、いいなぁ、と思ったものです。
幼稚園の仕事は、元々、何も学んでいなくて、園児がとても多かった20代から手伝うようになりました。
お坊さんも、10年くらいやっても自信がつきませんでした。
どちらも、何をやっているか分からない時が、とても長くあり悩んだものです。
でも、園では、絵の指導などでよく現場の先生に頼まれるようになり、
子供達と接することが増えだして、だんだん園に向き合うことの不満が減ってきました。
何代か前の主任に頼まれて以来、今でもお誕生会の司会まで、頑張って勤めています。
さて、園児さんは、先生達がやさしく接して、明るく、なかよく育つように心掛けています。しかし、成長するごとに、頑張ることが増えていきまして、他の人との比較する目が育っていきます。学校へ行くと、更にそれは大きく見えてきます。
そんな時、他の人を意識して頑張れ、頑張れと思う事より、自分がやった事の重みに気付き、自分がやれなかった事に気付いて励む事が大切と、
この言葉は説いています。
自分のやれる事に頑張れた時は、一つ一つ、ほめてみましょう。

2019年09月03日

1学期のことば

善(ぜん)友(ゆう)

【こまったとき、よい友だちがいるとうれしい】


仏教上の言葉“善友”を、一般の人のために やさしく訳したものです。
善友とは、修行の時に一緒にはげまし合う同行の人を指します。
 ところで、人間は誰も完全な人はいません。
現代は便利な時代ですが、不安の時代ともいえます。
ストレスや、いろいろな不安をかかえて生活しています。
私は10年近く前に、仕事をしながら父親の介護に入りました。
日常の忙しさの他に、高齢の親の心配と不安が一緒になりました。
そんな時、町中で小学校時の女性の同級生に出会い、偶然にも、彼女も高齢の母親の介護中でした。
立ち話でしたが、互いに生活の状況を話合い、それだけで、ずい分、気持ちがすっきりしました。
友だちっていいなと思いました。
幼稚園では、新学期の新しい環境で、お子様、保護者の皆様も生活が変わり、どなたも何かしらの不安を感じるでしょう。
まして、初めて家庭を離れて登園するお子様は、大人のように言葉で説明出来ない心配でいっぱいです。
 そんな時、初めての集団生活で、声をかけてくれるお友だちが出来たら、どんなにうれしいことでしょう。
声をかけるお友だちも、勇気がいることもあるでしょう。
互いに言葉をかけあいながら、楽しい園生活にいたしましょう。

2019年04月11日

3学期のことば

【あらかじめ、フシ目の時を思う】



竹は根元のほうが太いのですが、フシの間隔は短く、少し上のほうからフシ目の間隔が長くなります。
土台は、しっかり、太くという形になっています。先端のほうは、
再びフシの間隔がせまくなり、細くなります。
自然の物にも、風雪に耐える構造となっています。

さて、今年は平成31年ですが5月1日から元号がかわります。
フシ目の年ですね。昭和は60年以上ありましたが、平成はその半分
くらいの30年です。平成は、“ネオ昭和”というくらいで、報道では“昭和のあとかたづけ”ともいわれていますね。
昭和から平成に変わる時は、私にとって大変なフシ目となりました。
それも突然にです。
母が病気で倒れ、急に私が幼稚園の経営全般を勤めなくてはならなくなったのです。

急の状況で、準備もなく、照明先生は、まだ幼稚園でした。
その時の混乱は、思い出したくないほど大変でした。でも、職員の協力と和でなんとかここまでやってこられました。

 3学期は、毎年、フシ目の時です。進級、小学校への進学と、次の
ステップへの区切りですから、大切に過ごしましょう。
あらかじめ、家庭やお子さまの成長の様子を見て、予見できることは、
しっかり自覚して生活しましょう。
 幼稚園の制度も、子ども園構想から無償化へとふたたび変わりそうで
フシ目の時です。保護者の皆さんと共に歩み、不透明とされるフシ目の時代を、少しでもあかるく、ただしく、なかよくと、つとめてまいります。

2019年01月09日

2学期のことば



            『 いつか いいこと@@@
                     したところ
             とおる たんびに@@@
                    うれしいよ 』 

                      
            ・金子みすゞの詩「いいこと」より


金子みすゞの詩には、誰にもわかる、ハッとすること、おしえられることがもりこまれています。
いつか いいこと したところ とは、誰でも思いあたることがあるのではないでしょうか。私は子どものころ近所の雷電神社に行くと、社のうら手で、よくセミの穴を見つけ、小枝でセミの幼虫をつり上げて遊びました。なんとなく、そこは私にとって近くにあるいいところでありつづけています。
海は、私の子供達にとって海水浴へ連れていってない場所なので、少し大きくなってから海に行ってみようかと言ったら塩でぬるぬるするからいやだと言われてしまいました。プールならOKだと言われました。
 小学校の卒園生に道ばたで会うと、本堂でのお茶会が楽しい記憶にあり、またお茶会がしたいとよく言われます。園やお寺の前を通るたびに、うれしい記憶がよみがえるようです。
2学期は、うんどう会の練習ではじまります。そのあとも、園行事が多い学期です。
リレーで苦労して、あのカーブをまわって走るのも、うまくいけば、たのしい、いいことになるでしょう。今学期はたのしく、いい思い出を作るようにがんばりましょう。

2018年09月01日

1学期のことば

             【花は自分を信じて咲いている】



         『 何が一番いいか / 花が一番いい / 花のどこがいいか / 信じて咲くのがいい 』


坂村真民さんの詩です。冬の寒さがやわらいで、私の散歩する近所の 空き地に春の花が咲きだしました。タンポポもはじめは、寒さにちぢんで短い茎で咲いていました。ハルジオンという典型的な春の雑草も、あちこちで咲きだしています。毎日見ていると、日陰の所は少し丈が短いし、花もツボミのまま、もう少し暖かくなるのを待っています。
しかし、必ず咲きだします。
自然の水分と日光で咲くのです。/ 信じて咲くのがいい/ という一節は、なるほどと思わせます。
雑草は種まきも、水やりもなく、その生まれた場所に応じて、自分の生命力を信じて咲くのです。
 さて、私達がおあずかりするお子様も、本来、自分にそなわった尊い命の力があり成長するのですが、赤ちゃんの頃は家庭の愛情やしつけが必要です。
3才を過ぎた頃には大ぜいの友達の中で、又、先生の保育の助けの中でいろいろなことを学んで成長します。
 もう一度、詩にもどれば、本来、一人一人が授かった命の力で成長する力をもっています。
その力が幼稚園でしっかり育まれるように私達職員一同、力を合わせてたずさわってまいります。

2018年04月12日