旧暦の3月3日の「上巳(じょうし)の節句」は本来、季節と季節の境目にあたる五節句のひとつであり、
女の子の祭りでもなければ、人形を飾る習慣もありませんでした。
それが現在のように雛人形を飾り始めたのは、江戸時代の中頃からといわれています。
その「雛人形」のルーツには、さまざまな説があり、いまだに確定されていません。

そこで今回は、「雛人形」のルーツのひとつかもしれないといわれている
平安貴族の姫君の遊びである「ひいな遊び」に焦点をあてます。
「ひいな遊び」の言葉は、平安文学の最高峰といわれている源氏物語や
藤原道長の栄華を描いた栄花物語、紫式部日記などに何度も登場します。
なかでも源氏物語の第七帖「紅葉賀」には、まだ幼い紫の上が、「ひいな遊び」に夢中になっている場面が描かれています。

展覧会では、この「ひいな遊び」の場面を想定模型で再現することによって、
平安時代の「ひいな遊び」とは、どのようなものだったのか、
そしてそれが現在の雛人形にどのような影響をあたえたのかを検証しながら、
時代を追って登場した雛人形の数々を展示します。

また、江戸から水戸に伝わった淡島信仰についても紹介します。


<会期・開館時間>
平成24年2月4日(土)〜3月11日(日)  月曜休館、祝日2/11は開館
9時30分〜16時45分

 <主催・会場>
水戸市立博物館、博物館4、3階展示室
  
<入場料> 
一般  200円(20名以上の団体は150円)
       高校生以下、65歳以上は無料、身障者手帳(療育手帳)所持者と その付き添い一名無料


御殿雛(紫宸殿) (お人形歴史館所蔵) 御殿雛(源氏枠) (栗原正枝氏所蔵) 
「おすわり人形」(上村紀代子氏制作) 乞巧奠(きつこうてん) (諏訪志津子氏・諏訪ちひろ氏制作)


<関 連 行 事>

「貝合わせ」(岩ア順子氏制作)
   ●ちりめん細工人形制作講座 「いずめっ子」  
   2/12(日) 10時〜12時/1時30分〜3時30分(募集人数 各20人、要予約)
   講師:ちりめん細工講師上村 紀代子氏   於3F視聴覚室  材料費 500円
   2/4 9時より電話で受け付け、定員になり次第締め切り

   ●貝合わせ制作講座「朝顔」
   2/18(土) 10時30分〜12時30分/14時〜16時(募集人数 各10人、要予約)
   講師:NPO法人 海の大学講師 岩ア 順子氏  於3F視聴覚室 材料費 1000円
   2/8 9時より電話で受け付け、定員になり次第締め切り

   ●平安女人の薫物(たきもの)体験講座・(香りで読み解く源氏物語と練香制作)
    作香銘「花笑(はなえ)み」 

   3/3(土) 10時30分〜12時45分/14時30分〜16時45分(募集人数 各24人、要予約)
   講師:北鎌倉「香り仕事」オーナー 嶋本 静子氏  於3F視聴覚室 材料費 3000円
    2/22 9時より電話で受け付け、定員になり次第締め切り

↓以下のイベントは全て無料・申込不要

雛の勝手道具(お人形歴史館所蔵)
   ●貝覆(おお)いと投扇興(とうせんきょう)を楽しむ
   2/4、2/11、2/19、3/11(於3F視聴覚室)  11時〜12時/14時〜15時30分
   2/26 (於2F展示室)
   平安時代の姫君の遊びだった貝覆いと扇を使った遊びである投扇興を楽しみます。
 
   ●「おひながゆ」を味わう 
   2/5 、2/25 、3/4 、3/10  (於4F展示室)12時〜12時30分 
   「おひながゆ」を味わいながら、埼玉県・群馬県山間部のひな祭りの行事を紹介します。

   ●雛めぐり(展示解説)「雛人形の歴史と王朝文化への憧れ」
(抹茶、菓子付)
   2/5 、2/25 、3/4 、3/10  14時〜15時  (於4F展示室)
   展示している雛人形を中心に、雛人形の歴史と王朝文化への憧れを解説します。
  

   ●「姫君のお屋敷拝見」(解説) ↓
   休館日を除く毎日 11時〜11時30分/14時〜14時30分 (於4F展示室)
   若紫が住んだという寝殿造りの模型の内部に小カメラを入れて、姫君の目線で見る
   お屋敷の内部やひいな遊びの様子を解説をします。
    ※他の関連行事開催及び学校見学時には、中止になります。
姫君のひいな遊びの様子を模型の上方から見た図 「源氏物語」の若紫(中央)がひいな遊びをしている様子
 

  <会場内には、折り紙で簡単にできて、かわいい雛人形「三角雛」の制作コーナーも設置します>

お問い合わせは 水戸市立博物館 Tel:029−2266521 まで