■クラフト教室と絵描くこと
毎月1回クラフト教室を開いています。クラフト教室では講師に山崎先生にお越しいただき、絵を描くことを主としています。先生は明るくみんなも和気あいあいとした雰囲気での教室を楽しみにしています。
 私は、個人的には絵に関してはまったくの素人ですが、みんながその人らしく描く絵を見るのが楽しみです。でも「なんとなく」感じることが出来て、何だかその人らしさを感じます。そこが絵の良さだと思っています。クラフト教室でみんなの絵を見て、ちょっと私も描いてみようかなと思ったりする今日この頃です。
 そんな教室を支えてくれている講師の先生からメッセージをいただきましたので紹介します。(関)

「絵を通して感じること」
                       クラフト教室 山崎律子

 
真っ白の画用紙、絵の具、色鉛筆、その他の画材、テーマや課題、うるさい人もなし。そんな環境があったら、何か少し描いてみようと思わないでしょうか。白い画用紙はその人が自由に描けることを保障された世界ととららえるようにしています。ただ描かれていくものを受け止めるだけで、気持ちも指先も次第に力が抜けていきます。
 月に一度の絵画、皆さんは一枚目から、筆の先にきちんと意識を集中させ、本当に、一筆一筆、丁重にしていらっしゃいます。そこに同時にやさしさも、純真さも、誠実さも感じます。大事に扱われる画用紙や、画材に、私自身の乱雑さを多々反省。物の扱いは、人に対する接し方と重なると、ここで気づかされました。
 私には皆さんが持っている丁寧さと繊細さがかけています。その代わり、大胆さと明快さと、いい加減さは持ち合わせています。もっと、誰かの気持ちに寄り添った生き方を願うとき、丁寧さ、繊細さが必要と感じています。皆さんに、大胆さと明快さといい加減さを提供しながら、また新たな展開が見えてくるよう、あせらず、着実に絵画に携わることが出来ればさいわいでつ。
 絵画指導を仕事として、9年になります。絵が心理的なものや体調までも表現し、変えていく効果をもつとは、知識として知っていました。歳月を重ねる事で、それは深い実感を伴ってきています。