白神山地について


当サイトでは特に「藤里町」側にしぼった記事がメインですが、この頁では白神山地全体をご紹介します。


白神山地とは

秋田県と青森県にまたがる約130,000haに及ぶ広大な山地帯の総称が、「白神山地」です。うち原生的なブナ林で占められている区域16,971haが、1993(H5)年12月に世界自然遺産として、日本で初めて鹿児島県の屋久島とともに登録されました。

世界遺産に登録された区域は、大部分が自然環境保全法に基づく自然環境保全地域として、一部が自然公園法に基づく自然公園として、さらに登録区域の全域が林野庁の規定に基づく森林生態系保護地域として保護されています。

白神山地に生息するカモシカ、クマゲラ、イヌワシ等は、文化財保護法に基づく天然記念物として保護されています。

世界自然遺産登録までの経緯

昭和50年代半ばに、白神山地を縦断する青秋林道計画がありました。その際に県内外から白神山地の自然保護活動と調査活動が始まり、その高い自然的価値が評価され、平成2年3月に森林生態系保護地区として指定、平成4年7月には自然環境保全地域として指定され、保護されることになりました。

かけがえのない地球のたから――世界遺産

世界遺産とは、1972年11月  UNESCO  (国際連合教育科学文化機関)総会において採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」に基づく世界遺産一覧表に登録されたものをいいます。この条約は世界的にも際だって優れた価値を有する自然遺産や文化的遺産を人類全体のための貴重な遺産として、将来にわたって保護・保存し次世代に伝えることを趣旨としており、2010年現在での条約締約国は187か国、日本は1992年6月に批准しています。

自然遺産とは、鑑賞上・学術上・保存上、顕著な普遍的価値を有している地形や生物、景観などを含む地域のことをいいます。

地形と地質

白神山地の地質は主として9千万年前ごろ(中生代白亜紀)にできた花崗岩類を基盤に、2千万年~1千2百万年前(新生代新第3期中新生)の堆積岩とそれを貫く貫入岩類(流紋岩、石英閃緑岩等)で構成されています。

花崗岩
深成岩の一種で日本中いたるところで見ることができる
深成岩とは地中深くでゆっくりとマグマが冷えてできたもの
堆積岩
礫・砂・泥や火山灰、生物の死がいなどが積もってできたもの
貫入岩
地下の深いところからマグマが上昇してできる
流紋岩
マグマの流動時に形成される斑晶の配列などによる流れ模様がしばしば見られる
石英閃緑岩
花崗岩に比べ輝石、角閃石などの有色鉱物が多いもの
特徴

白神山地の特徴は、人為の影響をほとんど受けていない元流域が集中し、分断されないまま原生的なブナ林が世界最大級の規模で分布していることにあります。

ブナ林やサワグルミ群落等の落葉広葉樹林には多種多様な植物が生育し、ツキノワグマ、ニホンザル、イヌワシ、クマゲラ等の多種の動物たちの命を育みます。山地全体が森林の博物館的様相を呈しています。

特に世界遺産登録区域では、最もよく原生状態が保たれており、地球的に見ても極めて重要であると評価されています。

ブナ林は、他の森林に比較して生命を育む力がすぐれているとともに、水源涵養機能や地表の侵食を防ぐ機能が高いなど、多面的な機能や美しさが評価されるようになってきました。

動植物

人為的な影響をほとんど受けていない原生的なブナ林に育まれ、遺産地域周辺を含む山地全域では中・大型のほ乳類が14種、両生類13種、は虫類7種、鳥類では90種前後が確認されています。イヌワシやクマタカなどの猛禽類や日本最大の大きさのキツツキであるクマゲラなど、貴重な動植物も多数生息しています。


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