* 修   理 *
* Reparatur * Reparacion * Overhall

ピアノは数多くの部品でできています。ピアノの命ともいえる響板の木。 強大な、20トンにもなる弦の張力を支える鉄骨。鋼鉄のピアノ線。鋼鉄に銅を巻きつけた、低音部の巻き線。 そしてフェルトに鹿皮。昔のピアノの鍵盤は象牙に黒檀。現代のピアノはプラスティック。いずれにしても、 どの部品にせよ、いえることは
消耗部品は、取り替えればよい
と言うことです。 そして、その修理のあとに、 整調 ・ 調律  ・ 整音  をきちんと行うことによって、 ピアノは楽器として再び甦るのです。





★アクション修理★
この修理は一番多い修理です。鍵盤のフェルトが磨り減ってしまい、となりの鍵盤にぶつかり, カチカチ音がしたり、 中の部品の連結部分にガタがきたり、ねずみが細かい部品を食いちぎったり、皮の部分が薄くなってしまったもの等、 ピアノを弾く上で、トラブルの原因になる多くのものが、この部分です。





●痛んだ鍵盤は、全て貼り替えます。

●はがれた鍵盤も、にかわできちんと貼りなおします。

●黄色くなってしまった象牙の鍵盤も、又白く漂白します。

●すりへったフェルトや、虫に食われたフェルトは、蒸気をあててはがしてから、にかわで新しいフェルトを又 はりなおします。

●すりへった皮もきちんと貼り直します。

●ジョイント部分のガタも、センターピンの交換で直ります。

●ちぎれたコードも、新しくします。

●折れたスプリングは、新しいものと交換します。

●溝がついてしまったハンマーは、はじめはやすりでフェルト部分をけずり、形を整えますが、 高音部のハンマーがこれ以上けずれなってしまったら、全てのハンマーを交換します。 しかしそのままですと、良い音が出ませんので、ハンマーの硬さを針を刺して調節し、音色を整える 整音 という作業をします。








グランドピアノのアクション調整中
鍵盤修理のため黒鍵と白鍵を
別々に取りはずしたところ
100年前のドイツ製アップライトピアノ
の弦張り作業







★塗装修理★
長年使っているうちに、ものをぶつけたり、ちょっとした傷が元で、ピアノの外装が痛んで、塗装がはげてくる時があります。小さい傷は、ペイントしたり、パテで埋めて、修理することもできますが、全体がかなり痛んでいる場合は 塗装工場に出して、全塗装するのをお勧めします。見違えるようにきれいになり、新品同様になります。大体15万円前後です。




★チューニングピン及び弦交換★
古くなったピアノの中には、弦の張ってあるピン(チューニングピン)がゆるくなって、 調律しても調律しても、弦の戻ろうとする力に負けて、すぐに又音が狂ってしまうピアノがあります。
このような時には、今埋め込んであるチューニングピンよりも、サイズの太いものを取り替えます。この場合、230本もの弦をどうするかですが、 オーパーホールが必要なピアノの場合は、全部新しい弦と取り替えることをお勧めします。しかし、まだそんなに弦が痛んでないピアノは、弦を貼り替えずに、チューニングピンだけを取り替える方が経済的です。お客様のお宅で作業ができますので、運送費をかけてピアノを入院させる必要はありません。




★響板修理★
響板はピアノの命です。ここが悪くなるときは重症です。
極度に乾燥している所にずっとピアノを置いておくと、響板にひびがはいることがあります。
すると、ピアノの音が美しく響かず、びりびり響き、聴いてられなくなります。

ひびが入ってしまったときは重症で、弦を全部はずし、鉄骨を降ろして、割れた部分に同じ材質の木をにかわで接着しながら埋め込み、きれいに研ぎ上げてニスを塗って仕上げます。 再び鉄骨をのせて弦を230本貼り直し、調整をすると、ピアノは元のように美しい音を出します。
こういう場合は、ほとんどオーバーホールが必要なピアノですので、弦は全部新しいものと取り替えます。

日本は比較的高温多湿なので、響板のひび割れのケースは少ないのですが、ドイツをはじめ、ヨーロッパ圏の古い楽器は、よく響板割れをおこしていました。

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