長期ビジョン
当麻町民有林は、戦後の拡大造林の推進により、約半分が人工林となっています。
林齢構成は、41年以上が大半であり伐採する時期を迎えた林分が多くなっています。この成熟期を迎えた森林資源の有効活用を図ることが必要であり、すでにその時期を迎えています。
これらの利用期を迎えた森林の計画的な伐採と木材の有効利用を進め、過去50年の当麻町民有林の検証結果を踏まえ、町内民有林施業の長期的な展望に立った在り方を検証し、この長期ビジョンを作成し50年後の当麻町民有林の姿を示しました。
現在
目標
当麻町の総面積は、20,500haで森林面積はその65%の13,300haとなっています。
森林の持つ多面的機能を総合的、効果的に発揮させるためには、環境に配慮し森林資源が循環できるシステムの構築が必要と考え、当麻町有林と私有林の合計7,000haについて長期ビジョンを策定いたしました。
植林から伐採まで50年サイクルで循環させつつ林齢構成の平準化を図ることで、植林、保育、間伐、主伐、これらの施業を同じ面積で毎年繰り返し行うことが可能となります。
「伐ったら植えて育てて、伐採する時期が来たら伐ってまた植える」、「生産した木材は付加価値を高め利用する」この循環がきちっと担保されれば、相当の事業量を安定的に継続できることとなり、町内林業は活性化し、その状態を維持し続けることができると考えました。
このサイクルが持続し、繰り返し行われるという人工林を中心とした安定循環型林業の確立を目指しています。