※登山される方へ
雄阿寒岳は、山頂までの往復で約6時間程度を要します。登山の際は、十分に時間的余裕をもって装備を整えたうえ、臨んでください。
雄阿寒岳は阿寒湖の東側に位置する標高1370mの山で、アイヌ語でピンネシリ(男性の山)といわれています。
登山口は滝口からで太郎湖、次郎湖を通って4合目付近まで針広混交林(針葉樹と広葉樹が混ざった森)の森となっています。5合目付近からハイマツ帯となり雌阿寒岳と阿寒湖を眺め、山頂からはペンケトーやパンケトー方面のすばらしい展望を見ることが出来ます。
滝口の対岸の水門から流れ出る川沿いに雄阿寒岳登山道を約500m進むと右手に「太郎湖」があります。太郎湖は阿寒湖の湖水が流れ込んでおり、コイなどの淡水魚が棲んでいます。ここは今から6千年前に雄阿寒岳の第2回目以降の噴火により。現在の阿寒湖生成に伴いつくられたと考えられます。
次郎湖(左画像)は太郎湖から雄阿寒岳登山道を700m進むと左下に見えてきます。次郎湖は太郎湖に比べ周辺がうっそうとした針広混交林に囲まれているため、とても静寂です。また、ここは流出河川などがなく、地下で太郎湖や阿寒湖とつながっていると考えられています。滝口から次郎湖付近にかけて6月中旬から7月下旬にかけてゴゼンタチバナやエゾオオサクラソウ、ツバメオモト、オオバナノエンレイソウ、ミヤマハンショウヅルなどの花が見られます。
雄阿寒岳山頂からは北東方向の展望がきき、眼下に阿寒湖の一部とパンケトー、ペンケトーが見え、それらを取り囲む見事な森林の中央に少しだけ屈斜路湖も見ることが出来ます。天候が良ければそれらの風景の上に藻琴山や斜里岳まで望めます。山頂付近は岩場で狭くなっているので、大勢での登山の場合は8合目を集合場所とするのがよいでしょう。
雄阿寒岳の山頂に立つと「森と湖と火山」に代表される阿寒摩周国立公園の雄大さを感じることが出来ます。
阿寒湖畔エコミュージアムセンターからの行き方(車の場合)
阿寒湖畔エコミュージアムセンター→国道240号線を釧路方面(5分)→雄阿寒岳登山口
駐車場
雄阿寒岳登山口駐車場・・・約10台 ※スペースが限られていますので、無理な駐車はお控え下さい。
滝見橋横駐車帯・・・乗用車20台、大型2台