滝口自然探勝路は、阿寒湖畔エコミュージアムセンター裏にあるボッケ遊歩道から滝口を結ぶ自然探勝路です。道中にはミズナラやオヒョウなどの広葉樹とトドマツなどの針葉樹が混ざる針広混交林の森の中を歩くことができ、晴れた日は木漏れ日を浴びて気持ちのいい散策ができます。時折、湖岸にでることができ、阿寒湖の雄大な景色を堪能することができます。滝口に近づくにつれ、火山地域独特の巨岩が目立つようになります。道が細く、急斜面など足元が悪くなりますので、服装や靴は、軽登山程度の装備が必要となります。また、毎年ヒグマの出没情報がある場所ですので、熊鈴や熊スプレーなどを携帯し、ヒグマ対策をおこなってください。
滝口は、雄阿寒岳登山口にもなっており、阿寒湖南東端にある細い入り江の終点で阿寒湖唯一の流出河口となっています。滝口には二つの制水門が整備されており、一つは普段閉鎖され、もう一方は、太郎湖へと注いでいます。太郎湖から流出した水と阿寒湖から自然漏水した水とが合流し滝のように流れ出していることから「滝口」と名付けられました。
滝口といえば、湖面に小さな島のように岩がたくさんあり、そこにコケやアカエゾマツなどの植物が育ち、まるで日本庭園のような景観が楽しめます。春にはエゾムラサキツツジ、夏にはハクサンシャクナゲ、秋には紅葉、冬には結氷した阿寒湖がみられるなど、四季を通して阿寒湖の自然が感じられる場所です。また、観光遊覧船に乗れば湖上から入り江の景観が楽しめます。
最寄駐車場の、阿寒湖畔第1駐車場は有料です。
雄阿寒岳登山口の駐車場は、小さく台数が限られているため、停められない場合があります。その場合は登山口から500m程釧路市側の駐車帯もございます。