本プロジェクトでは、ミクロの世界の量子現象を観察する“ホログラフィー電子顕微鏡”を開発します。これにより、原子分子の情報が決め手になりつつある最先端の物質科学、生命科学、環境技術等の進展に貢献するだけでなく、量子の世界を切り拓き基礎科学の発展に貢献することが期待されます。
- 2013.4.10
- 第2回 電子顕微鏡利用検討委員会が開催されました。
- 2012.10.4
- 第1回 電子顕微鏡利用検討委員会が開催されました。
- 2012.6.6
- 当プロジェクトの中心研究者 故外村彰が「旭日重光章」を受賞しました。
原子分解能・ホログラフィー電子顕微鏡の開発とその応用
【FIRST外村プロジェクトへの期待】ヤン博士
【FIRST外村プロジェクトへの期待】レゲット博士
【FIRST外村プロジェクトへの期待】アハラノフ博士
【プロジェクト進捗状況】吊下げ架台搬入
【プロジェクト進捗状況】高電圧ケーブルの搬入・組付け
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電子顕微鏡は、ドイツで発明されましたが、1939年以来、日本も総力を挙げて研究開発を行い、学術・産業の両面で世界トップの座に君臨するまでに至りました。日本の先端技術の発展も、こうした計測技術によって支えられてきました。最近ドイツで成功した電子レンズの技術革新をきっかけに、欧米諸国が積極的に研究開発に乗り出し日本を激しく追い上げています。本プロジェクトでは、諸先輩が長年培ってきた我国が誇る電子線ホログラフィー技術をさらに飛躍させ、“原子分解能で量子の世界が観察できる電子顕微鏡”の開発を行います。日本のお家芸を次世代に引き継ぐだけでなく、完成の暁には、我々の装置を国内外の研究者に利用してもらい、学術・産業の諸問題の解決に貢献することを願っています。