FIRST 最先端研究開発支援プログラム 原子分解能・ホログラフィー電子顕微鏡の開発とその応用

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2013.4.22
日経産業新聞の先端技術欄に当プロジェクト中心研究者代行 長我部信行のインタビュー記事が掲載されました。
「インタビュー 日本の頭脳 ⑫」
電子顕微鏡 長我部信行・日立中央研究所
極微の観察で謎究明
2012.6.12
当プロジェクトの中心研究者代行が長我部信行(日立中央研究所 所長)に決まりました。
2012.6.6
当プロジェクトの中心研究者 故外村彰が「旭日重光章」を受賞しました。
2012.5.11
当プロジェクト主催の国際シンポジウム Tonomura FIRST International Symposium on "Electron Microscopy and Gauge Fields" が 2012 年5月9日~10日に京王プラザホテルにて開催され、延べ参加者数は268人でした。
33件の招待講演(国外11件、国内22件)と10件のポスター 発表がありました。
2012.5.2
本プロジェクトの中心研究者 外村彰は、2012年5月2日午前0時8分、膵臓がんのため、埼玉医科大学(埼玉県日高市)にて逝去いたしました。
生前のご厚誼を深謝し、謹んでお知らせ致します。
2012.3.9
科学新聞に、東北大進藤大輔教授との共同研究の記事が掲載されました。
「高温超電導材料周辺の磁束ピン止めを可視化」-東北大と理研が3次元でキャッチ
2012.2.21
日経産業新聞に、東北大進藤大輔教授との共同研究の記事が掲載されました。
「超伝導材料の磁力線観察」-東北大と理研 永久磁石に応用
2011.9.24
日経サイエンス11月号に、外村彰博士に関する記事が掲載されました。
特集「世界を変えた日本の頭脳」
2011.7.1
地震の影響とプロジェクト進捗状況について(Ⅱ)
このたびの震災により複数の電子顕微鏡部品・装置類の製作会社が被災し、製作中の装置類の損壊、及び一時的な操業中止を余儀なくされる事態となったことはすでにご報告いたしました。6月末現在、復旧がほぼ完了しましたことをご報告します。早急な復旧、製作対応に努めていただきました製作会社の皆様には改めて御礼申し上げます。
特に、工場が茨城県沿岸部に位置し、津波により大きな被害(掲載写真1, 2)を受けた電子顕微鏡用の1.2MV超高電圧ケーブルの製造につきましては、製作会社の日立電線株式会社において製造現場の再構築や電力確保に努めていただき、震災直後に懸念されていた大幅な工程遅延を回避することができました。心よりお礼申し上げます。
  • 写真1:津波により浸水した施設内部
    泥が堆積し物品が散乱している(2011年3月撮影)

  • 写真2:冠水した製作中の高電圧用ケーブル
    (2011年3月撮影)

2011.6.20
日本科学未来館にて、「TOP OF THE TOP! 世界の頂点をめざす研究者30名」展が開催されています。
本プログラムの中心研究者、外村彰博士を含め、FIRST(最先端研究開発支援プログラム)の研究者30名について、パネル展示でわかりやすく紹介されています。
http://www.miraikan.jst.go.jp/spevent/topoftop/index.html
2011.6.01
地震の影響とプロジェクト進捗状況について
本プロジェクトでは「ホログラフィー電子顕微鏡」開発に向けて、製作発注、共同研究等を通じ国内技術を結集して推進しております。この度の震災では、複数の電子顕微鏡部品・装置類の製作会社が被災し、製作中の装置類の損壊、及び一時的な操業中止を余儀なくされる事態となりました。5月末現在、各製作会社の操業は再開されましたが、一部再開に至らない部分も残っており現在も復旧作業が進められております。震災・津波により被災された製作会社の皆様におかれましては、速やかに状況をお知らせいただきましたこと、また早急な復旧、製作対応に努めていただきましたことを、心より御礼申し上げます。
なお、本プロジェクトの主な実施拠点は埼玉県比企郡鳩山町に位置しており、震災による直接的な被害は大きくはなかったものの、予備実験や要素開発に使用している1MV超高圧電子顕微鏡や300 kV電子顕微鏡に高電圧が印加できなくなるといった不具合が生じました。地震の揺れにより、電極部等に微小な機械的ずれが生じたことが原因だと考えられます。不具合の生じた電子顕微鏡等については原因究明・修復を進め再稼働に至っております。
現在、震災による電子顕微鏡部品・装置類の製作遅延に伴う開発工程の再設定や代替手法の検討を進めプロジェクト進捗遅延の軽減に努めております。一日も早い顕微鏡の完成に向けて、今後もプロジェクト一丸となり研究開発に取り組んでまいります。
2011.4.20
3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震に被災された皆様に、心からお見舞い申し上げます。
被災地の一日でも早い復興をお祈りいたします。
2011.3.8
  • Chen Ning Yang教授

Chen Ning Yang教授(清華大学教授、1957年度ノーベル物理学賞受賞)が、Tonomura FIRST International Symposium on "Fundamental Aspects of Quantum Physics"(4月3日-4日)に出席のために来日されます。
この機会に4 月2日、日本学士院で来日記念講演会が開催されます。
"My experience as a student of science"と題し、若手研究者や高校、大学生向けにご自身の半生 を振り返ってお話をされる予定です。
震災の影響により中止となりました。
日本学士院C.N.Yang客員来日記念講演会のお知らせ
2011.3.3
共同研究者 ハイダー博士がウルフ賞(物理学部門)を受賞
M. ハイダー博士(Dr. Maximilian Haider 、ドイツ CEOS社)が、H. ローゼ教授、K. ウルバン博士と共に、本年度のウルフ賞(物理学部門)を受賞しました。受賞テーマは「収差補正電子顕微鏡の開発」。ハイダー博士が、ノーベル賞に次ぐ世界的評価を得たことは、最先端プロジェクトとしても大変名誉なことで、心よりお喜び申し上げます。
本プロジェクトが目指す “原子分解能・ホログラフィー電子顕微鏡”の完成には、多くの解決すべき技術課題が残されています。無収差レンズ、耐放電高電圧ケーブル、高安定電源、無放電かつ無振動の加速管、超安定試料ステージ、高効率かつ高解像度テレビカメラといった極限的な技術が必須です。その主たる技術は、文科省プロジェクト(2006~2009)『電子ビームの高輝度化・単色化に関する要素技術の開発』で、国内各社と共同して開発を始めましたが、中でも最も重要な収差補正技術について、ハイダー博士と7年前から研究をスタートしていました。
なお、ハイダー博士とローゼ教授には、昨年末に最先端プロジェクトが主催した国際ワークショップ「電子顕微鏡の新たな発展への挑戦」で、招待講演を行ってもらいました。本ワークショップの最後に、ワークショップ・コーディネータを務めていただいたA. ハウイー教授からは、「外村博士のプロジェクトの新しい高電圧電子顕微鏡の完成には、周辺機器の開発における幾多の挑戦的な課題があり、それらを解決することにより、今後の電子顕微鏡開発における広範囲での役に立つ波及効果が期待される。」とのお言葉をいただきました。本プロジェクトでは、このように国内のみならず国際的な支援を得て新しい開発に挑戦しつつあります。
  • M. ハイダー博士

2011.2.23
外村彰博士が近藤淳先生、山崎敏光先生と行った鼎談が、日本学士院から発行されている『PJA Newsletter (Proceedings of the Japan Academy, Ser. B: Physics and Biological Sciences)』 の最新号(No. 3) に掲載されました。
P6~P7 にFIRST外村プロジェクトに関する話題が出てきます。
2011.1.14
FIRSTサイエンスフォーラムが開催されます
このフォーラムでは、総合科学技術会議が推進する最先端研究開発支援プログラム(FIRST:Funding Program for World-Leading Innovative R&D onScience and Technology)に選ばれたトップ科学者が、世界をリードする研究の最前線などを広く紹介します。
さらに、フォーラム会場では、高校生・高専生などの参加者とトップ科学者との 双方向のコミュニケーションを通じて、科学技術と未来について語り合います。

開催概要

主催: 独立行政法人科学技術振興機構(JST)
参加費: 無料
参加者: 主に高校生・高専生を対象、一般からの参加も受け付けます
参加申込方法: ホームページより事前登録

関連サイト

2010.12.12
訃報
12月12日(日)、最先端プロジェクトの技術面のリーダーであった松井功(70才)氏がスキルス性胃ガンのため、急逝されました。心よりお悔やみ申し上げます。

(外村中心研究者談)
8年前から、松井さんと二人三脚で、この電子顕微鏡の開発の計画を練り、予算獲得に奔走してきました。そのために、文科省プロジェクトで3年間、要素技術の開発も行いました。沖縄大学院大学に設置しようと恩納村の地盤調査までしました。やっと最先端研究開発支援プログラムで予算が獲得でき、開発がスタートした矢先に逝かれてしまいました。【クリスマスの約束】というTV番組で、 ♪気付いたの、あなたが、こんなに胸の中にいること♪ というキロロの歌を聞きながら、私の無茶なお願いに、いつもNoと言わず、積極的に取り組んでくれ、超高圧の電界放出電子顕微鏡を実現してくれた松井さんのことを、また思い出してしまいます。全身から力が抜けた気分におそわれながら、気を取り直してプロジェクト再出発の算段をしている所です。技術や経験は言うまでもなく、何としても目的を達成する根性や、難しいプロジェクトに優れた技術者を集めてくれた松井さんの人柄を含め、かけがえのない“日本の最後の技術者”の一人だったと思います。
  • 故 松井功氏

  • 沖縄にて 2003年10月

2010.9.17
外村彰博士がIOP(Institute of Physics) asia-pacific より取材を受け、その記事 "Akira Tonomura: past, present and future of the holography electron microscope" が、IOP asia-pacific に掲載されました。
2010.9.10
外村彰博士の著書「目で見る美しい量子力学」(サイエンス社)が出版されました。
2010.8.6
中心研究者の外村彰博士が日本経済新聞社から取材を受け、その記事が8月6日夕刊の「学びのふるさと」に掲載されました。
2010.6.22
外村彰博士が、 東京大学グローバルCOE「未来を拓く物理科学結集教育拠点」で講演しました。
「私が歩んできた道 -独創的な研究を目指して-」
2010.5.29
外村彰博士が、日本学士院第52回公開講演会で講演しました。
「電子で見るミクロの世界」
2010.5.25
日経産業新聞に当プロジュクトに関する記事が掲載されました。
「変わる最先端研究 個人の才能 解き放つ」(新聞記事)
2010.4.15
Natureに、本プロジェクトと外村彰博士に関する記事が掲載されました。
「Japan rolls out elite science funds」 NATURE/Vol. 464,15 April 2010
2010.4.1
外村彰博士が、東京大学宇宙線研究所のセミナーで講演しました。
「電子顕微鏡で拓く世界」
2010.3.10
最先端研究開発支援プログラム(FIRST)が始動しました。
2009.9.4
内閣府 最先端研究開発支援プログラム(FIRST)に採択されました。
■中心研究者/外村 彰
(株)日立製作所フェロー、(独)理化学研究所グループディレクター
■研究課題/原子分解能・ホログラフィー電子顕微鏡の開発とその応用
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